SVX日記

2004|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2005|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2006|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2007|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2008|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2009|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2010|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2011|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2012|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2013|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2014|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2015|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2016|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2017|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2018|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2019|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2020|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2021|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2022|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2023|01|02|03|04|05|06|07|08|09|10|11|12|
2024|01|02|03|04|

2011-06-05(Sun) 照明のリモコン制御化タイマー付き

  防犯のために「留守中も『人がいるかのように』適当に照明を点けたり消したりする」というのは理にかなっている。しかし、既存の天井の照明機器に、そのような動作をさせるのは、なかなかに難しい。

  ウチは注文住宅なので、予め何カ所かに「仕込み」を入れておいた。ひとつは、天井照明のスイッチを小屋裏にも出しておくこと。そして、もうひとつが、裸電球向けに、工房の「桟」の上にコネクタを上向きに設置しておくこと。

  今回は後者に向けた制御機器を作るための習作だ。赤外線信号でオンオフ可能なリレー回路を作成する。天井から吊るし、適当なリモコンの赤外線信号で、オン、オフ、オフタイマができるようにする。

  個人的には、すべての機器は、赤外線信号を受光できる仕様になるべきだと思っている。それにより、PCからの制御ができるようになり、ホームオートメーションの「後付け」が容易になるからだ。ま、今回はできる範囲で自分でやる。

  というわけで、前回の記事は、今回の前哨戦。ブレッドボード上でリレーをPICからカチカチやったワケだ。それに加えて、赤外線信号を受光できるようにすれば、回路的には完成。今回は、乾電池1本で制御回路を駆動する習作、でもあるので、AC100Vからは給電しない。そのため、極力消費電力を抑えるべく、基本的にPICはスリープモードで待機、赤外線センサのみ常時稼働、赤外線信号の受光をトリガとしてスリープモードから復帰、リレー制御を行う、という動作にしてある。

  画像の説明

  制御には「PIC16F648A」を、乾電池の1.5Vを5Vに昇圧するのに、PFMステップアップDC/DCコンバータ「HT7750A」を、リレーはラッチングタイプの「G6CU-2117P-US DC5V」を、赤外線センサには「CRVP1738」を用いた。

  赤外線センサは、消費電力1mA程度だが、昇圧ロス等含め、電池としての消費電力は5mA強。単三を使うとちょっと交換サイクルは面倒なレベルになるかも。ま、その辺りも使用感を知ることを含めての「習作」だ。

  例によってガワ(エンクロージャ)は悩んだ挙げ句に、DVDのスピンドルケースを流用。頭の上にぶら下がるモノとしては、ちょっとアレだが、ガキの寝室に使うつもりなのでまあよしとする。

  画像の説明

  赤外線リモコンは、既存のテレビのリモコンを流用。「1」でオン、「3」でオフ、「2」で10分オフタイマ開始、繰り返し押すことで10分ずつ時間を増やせる。残り時間は、押した直後のLEDの点滅回数で知らせる仕様だ。

  以下、いくつか散発的な情報。

  「HT7750A」は、結構、雑な動きをする。消費電流が増えると、電圧はまったりと下がる。変換効率は、ダイオードの種類に依存するっぽい。ショットキーバリアダイオードを使うことは重要である。今回は「1S4」を利用した。インダクタはよくわからんが、あまりショボいのはよくない……といいつつ、いろいろ試した挙げ句、今回は色帯読み470uHの正体不明のアキシャルタイプを利用。上下流のコンデンサには、タンタルでなく適当な電解を使ったが、リレーをバチンとやる「勢い」のために、5V側に470uFというデカいやつを配してある。

  「G6CU-2117P-US DC5V」は、消費電力を抑えるために、ラッチングタイプを選択したもの。制御線は、両方ともPICのI/Oポートに直付け。ただし、電流量が多いので、両端とも2ポートにつなげてある。

  「CRVP1738」はガワの外に取り付ける予定だったが、基板の縦横を間違えて半田付けを進めてしまったところ、ちょうどうまいこと外に出る形になったので、スピンドルケースのフタを一部切り欠いて今の形になった。

  開発物件の一式を置いておく

  さて。しばらく放ってあった、mp3プレイヤの製作に戻るかな……。