SVX日記

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2012-01-25(Wed) 誰も書かなかったコーヒーの淹れ方

  ここんとこ、コーヒーに凝っていて、毎日5杯は飲んでいる。凝り性なので、淹れ方ひとつについても、ネットで情報をかき集めつつ、実践を繰り返し、研究しながら飲んでいるのだが、ようやく気づいたことがある。

  ペーパーでコーヒーを淹れる場合は「挽き方」が非常に大きな要素であるということだ。あまり細かく挽くと、同じ豆でも、苦み、渋みがかなり増加する。好みにもよるだろうが、要するにマズくなる。

  ネット上で、コーヒーの淹れ方についての情報を漁ると、湯の注ぎ方、最後まで抽出しない、蒸らし方、湯の温度、粉の量など、いろいろな情報が見つかるが、前者の要素ほど扱いが子細で、後者の要素ほど扱いが軽い。しかし、実際は後者の要素の方が影響が大きい印象だ。そして「挽き方」は「粉の量」に匹敵する影響度であると感じる。

  画像の説明

  勘ぐるに、前者ほど「細かい手順の説明のしがいがある」というのが、この情報の子細さに繋がっているのではないか。その点「挽き方」は、ミルによってバラバラであり、粒度を観測することは極めて困難だ。要するに、どのようにすればよい、という表現が極めて困難。結果「中挽き」とか、そんな程度の情報に留まってしまう。

  私は、何年も前に、プロペラ式のミルにダメ出しをしている。そして、いま改めて「挽き方」によって全く味が変わるという事実を体感し、やはり、その考えが間違ってなかったことを再確認している。ミルには金をかける価値があるのだ。カリタのミルを買ったのは間違いではなかった。高いコーヒーメーカを否定したりはしないが、うまいコーヒーを飲みたいならば、コーヒーメーカより先に、ちゃんとしたミルを買うべきだ。

  それともうひとつ。酸味とか苦みとかを、コーヒー豆のブランドで語るのは完全に間違いであることもわかった。酸味が強いと言われる豆も、シティローストくらいまで煎ると、ほとんど酸味が無くなるし、逆に、苦みが強いと言われる豆も、ミディアムローストでは強烈な酸味を醸す。

  当然ながら、コーヒーの味は「豆」に一番大きな影響を受けるが、今のところ「焙煎」にまで手を出す予定はないので「挽く」のと「淹れる」ところにこだわるほかない。しかし、そのふたつの要素であっても、まだまだ十分に調整、研究の余地がありそうだ。そう考えると、ますます「単に湯を沸かして適当に垂らすだけ」というコーヒーメーカの存在に疑問を感じてしまう今日この頃である。

  せめて、水道直結で、ボタンひとつで、自動で濾紙への豆のセットから始めてくれるんなら、それはそれで便利だと思わなくもないのだが……。