4)単線? 複線? | |||||
「単線と複線」といえば、一番に思い浮べるのは線路でしょうか? いうまでもなく、上下線で別々の線路を使う「複線」は列車の往来を多くでき、上下線で同じ一本の線路を共有する「単線」は駅で列車の入れ違いを余儀なくされ、効率はあまり良くありません。
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右の写真を見て下さい。単なる青地に黒い線ですが、このページを見ている皆さんならこれが青空に浮かぶ送電線の写真であることくらい、容易に想像がつくでしょう。そして、まぎれもなく「単線」の送電線です。 | |||||
ところが送電線の世界にも「複線」は存在します。左の写真の送電線は金具で間隔を固定されていますが、同じ相の電流を流しています。上下線ではありませんが2本の線をまとめることで、より多くの電流を流せるようにしてあるのです。 | |||||
どちらかというと4本まとめの送電線の方が多く見掛けるのですが、3本まとめの送電線もあります。4本まとめほどの電流は流さないが、2本まとめでは足りない、そんな時に使うのでしょう。当然ですが。 | |||||
比較的多く見かける4本まとめの送電線です。このクラスになると支える鉄塔もかなりの大きさになります。比較的大規模な変電所から伸びる本線は4本まとめが多いです。 | |||||
次は5本まとめ、と行きたいところですが、5本まとめは見たことがありません。5本まとめは飛ばして、6本まとめの送電線です。相当な送電大動脈には使われていますが、比較的珍しいでしょう。 | |||||
そして、最後は8本まとめの送電線です。このクラスは最近になって登場しました。この8本線を支える鉄塔は、それに見合うものすごいデカい鉄塔です。 | |||||
かなり昔に「君の瞳は100万ボルト」いう流行歌があったような気がしますが、ヒトクチに100万ボルトといっても、並大抵の送電線では扱えないのモノなんですね。 (暫定原稿)
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