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 1)ガイシってなに?

 

 ガイシってなんだか知ってますか? え、知らない? じゃ、ヒントを出しましょう。1)ガイシは漢字で「碍子」と書きます。2)碍子の「碍」は「妨げる」という意味です。3)英語には「insulator」という単語に訳せます。4)「insulator」は「絶縁するもの」という意味です。

 ……わかりましたか? そう、なんのことはない、右の写真の連なっている円盤。それが「ガイシ」なのです。

[ガイシ(碍子)の写真]

 碍子は送電線からの高圧電流が鉄塔に流れ込まないようにせき止める(絶縁する)働きをしています。鉄塔以外にも、高圧電流を扱うような設備にはあちらこちらに付いているので、みかけたことがあるでしょう。

 この「碍子」という言葉は電気関係の専門用語ですけど、ちゃんと辞書にも載ってます。手元の電子辞書で引いてみると……

 がいし【碍子】〈名〉電柱などにとりつけて電線をささえる、 せともの・硫黄(イオウ)などでつくった絶縁(ゼツエン)器具。 〜三省堂 現代国語辞典より

 がいし【碍子】電線など,導体をその支持物から絶縁するために用いる絶縁体。 硬質磁器や合成樹脂などで作る。 〜三省堂 辞林21より

……だそうです。磁器つまり石を焼いたセトモノ製だったんですね。

 以前、私は碍子の工場を紹介しているテレビ番組を見ましたが、印象に残っているのは碍子の品質管理の状況でした。なにせ、碍子はものスゴい電流を半永久的に絶縁するという大役を担うわけですから、出荷する製品には非常に厳しい品質管理が必要だそうで、すべての製品に実際に高圧電流を流して品質チェックするのだそうです。

 うろ覚えなのですが、品質チェックの状況は凄まじく、碍子を挟んで電極を配置し、超高圧電流を流すというものでした。で、どうなれば合格かというと、碍子の周りを稲妻が迂回すれば合格だそうです(コワー……)。つまり、碍子が空気よりも電流を流しにくいということを確認しているわけですね。

 品質不良の碍子の場合、チェック中に割れたり、場合によっては飛び散ったりするそうです。いやー、ぜひ見学してみたいものです。




 
   
 
 


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