| こないだ、メカフェチなら思わず喉をカキムシリたくなる話を聞いた。
「親父がくれたさー、自動巻きの腕時計さー、どうしても中が見たくてさー、 裏蓋のスキ間をドライバで『ガンッ、ガンッ、ガンッ、ガンッ!』てさー、 なんとなく仕組みはわかったんだけどさー、二度と動かなくて、がははは……」
う〜、もったいネェ〜ッ! 今となっては貴重なアイテムをスクラップに……。 え? イマひとつピンとこない? ピンとこない人は「自動巻き腕時計」を、 「スバル360」「C62」「ニコンF」「ムスタングP-51」「ドラキュラハンター」 などに置き換えてみよう。ほーら、喉をカキムシリたくなったでしょ?(^-^;)
しかし、子供の頃って、なにかと分解してみたくなるんだよね〜。 でも、元に戻るのはせいぜいシャーペンやボールペンくらい。 時計なんてバラした日にゃ、戻らないことは火を見るより明らかである。
ガキの頃、祖父に「壊れた目覚まし時計を直してくれ」と頼まれたことがある。 時計をバラし、ありとあらゆるネジを外し、ミシン油を差しまくった挙句、 外れない歯車を力技でブッチギってしまい、元に戻らないことがわかって、 なんだか悲しくなって、しまいにゃワンワン泣き出してしまった(ToT)。
祖父にしてみれば「壊れた時計をオモチャにでも」ってなもんだが、 ガキの私にしてみれば真剣な依頼である、チョマジモードだったのだ(^-^;)。 あの時に味わった「無常」の悲しさは忘れられない。今となってはいい思い出だが (もし、その時に祖父から壊れた一眼レフ……ニコンFなんかを渡されて、 ブッ壊してたら、今になって「ますます悪夢」になってるだろうが(ToT))。
さて、話はかわるが、こないだ近所にデカイ電気屋がオープンした。 なんとなく「なんかないかいな〜」と、とりあえず見て回ったのだが、 とくに何も目を引くものもなく、なにげなしにコンベックスを買って帰った (コンベックスってメタルのメジャーね、シュビビッと戻るヤツ)。 なにせ激安95円である。3色あったので5個ずつ、計15個買ってみた。 ……らいいかなと思ったが、大人なので赤いヤツ1個で勘弁しといた(^-^;)。
突然だが、ここでフルタニアンのコンベックス講座!
コンベックスのメジャー先端には直角に折れ曲がったツメが付いてるが、 あのツメの取り付けが必ず「ガタついている」ことには気付いていたかな? 実はアレ「ちょうどツメの厚さ分だけガタつく」ようにデキていて、 「ツメを引っかけて計ってよし」「ツメを押しあてて計ってよし」 になっているのだ! おぉ、グレーチョ! ユヤクレビャー!
ついでにもうひとつ。コンベックスの側面に「コンベックス自身の幅」が 「←64mm→」とか明記して製品があるのに気付いていたかな? カンのいい人はピンときただろう。そう「凹空間」を計る場合に、 「コンベックスのケツを押しあてて計ってよし」となっているのだ。 ウルチョラストリョング! ユヤマスマテカリュジーニャス!
以上、コンベックス講座でした(周囲に知らない人が多かったもんで(^-^))。
と、ここで強引に話を元に戻す。そう、コンベックスをバラしてみたのだ。 さぁ! 中はイッタイゼンタイどうなっていると思う? 想像つくかな? 実はね……! 中はね……!
……と、文章で説明するのは非常に難しいので、とりあえずここには 「単なるゼンマイ」とだけ書いておこう。すばらしく無駄のない構造だ。 気になった方は、各自、分解してみてほしい(ゼンマイの暴発には注意すれ!)。
ちなみに私は、その時ついでに「チューンナップ」したことも付け加えておく。 「シュビビッ」と戻る力を強くする、いわば「トルクアップ」を図ったのだ。 300cmまで出るハズのメジャーが170cmしか出なくなったが(^o^;)、それもそのはず、 「トルクアップを図れば上が使えなくなる」のは道理だからね(^-^;)>。
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